嘘吹き
ヨルノテガム




咲き咲き揺れる
曇天ごっこ
暁に増す墓の数
もう何も変わらない
死するために生まれた
虹の掛け橋への行進
雲は綿菓子ではなかった
谷底に眠る人魚の過労死骸

満員電車が365両続いて、中を歩いて渡った
小学児童の背中にランドセルの入れ墨が桜咲く
恋も好意もウキウキも、取調室で裏が取れた
街街を皆皆が行き行きて
泡泡の中に好きな色を反映させて宝物とする

風で揺ら揺らと花がグレてる
悲劇の隣で仲良く踊れる
明日もあしたも
元気も、ありがちも反発も
どんでん返しも ひらめきも

全て無かった

と大声で言える気力も無かった
お前がひどくつまらない










自由詩 嘘吹き Copyright ヨルノテガム 2007-05-18 15:48:53
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