初恋
おるふぇ

咲いた
咲いたよ
黄色い光が一面に

これが初恋というものでしょうか
泣いて
泣き濡れても
涙が止まらなくなりました

風が吹き
風が吹けば
あなたに悲しい雨が降り
わたしの涙に ふいに
気づいてくれるでしょうか

咲いた
また咲いたよ
黄色い花があちこちに

雨が降り
雨が濡らせば
もっときららかに
あなたを照らすでしょうか

いつか死ぬ時は
その花を抱いて下さい
きらびやかな
わたしの初恋に
囲まれながら死んで下さい

いつか笑う時は
あの雨を掬って下さい
いつか幸せな時は
その涙を温めて下さい
あなたの匂いや色彩で

咲いた
咲いたんだよ
ほら 見て見て
こんなに きれいよ

花が
この光がね
わたしの初恋なんだね

あなた
あなたなら
ここで死んでいいのよ

抱きしめて
抱きしめるから
一番の光の力で

ずっと





自由詩 初恋 Copyright おるふぇ 2007-05-16 21:50:05
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