「愛」というもの
逢坂桜
「愛してるよ」と言われると、沈黙してしまう
わたしにとって、愛は、無償で尊いもの
以前、本で読んだ台詞を思い出す
愛っていうのはね なくならないんだよ
もし なくなったと言うなら
最初からなかったんだ
そこにあり、いつまでもありつづけるもの
「愛」
わたしの気持ちは、おもいは、もっと、違うもの
時に醜く、持てあますくらいに大きく
時には傷つけてしまう
自分だったり、人だったり
「愛」とは違う、と、思っている
だから
「愛してるよ」と言われると、わたしの心は震えて
けれど、あなたへの言葉が、出てこないんです
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染めしおもいで