僕、ときめいた
うおくきん

君が、いつもは強そーで男っぽいフリしてるのに「ミルクレープ、自分へのおみやげなんだ」って女の娘の顔してくれた時
僕、ときめいた

君が、何歳も何歳も年下でまだ幼さも残っててほんとは死にたくて死にたいのに勝ち気で優しいお姉さんぶった顔してくれた時
僕、ときめいた

君が、つまんなくてつまんなくてさっさと帰ってODしたくてしたくてしょーがないのに楽しそーな顔してくれた時
僕、ときめいた

君が、哀れな野良犬餌付けするホームレスのよーな同情と優越感こもった顔で僕の首しめてくれた時
僕、ときめいた

君が、人殺しの作業をするサイコパスのよーななんの感情もない顔でリスカ痕舐めさせてくれた時
僕、ときめいた

君が、男を誘うニンフォマニアのよーなとびっきりにかわいい残酷な笑顔で「今はひとりがいいの」って言ってくれた時
僕、ときめいた

僕の、どんな仕草どんな顔どんな言葉どんな時
君、ときめいた?


自由詩 僕、ときめいた Copyright うおくきん 2007-05-15 00:57:16
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