森下 流華

嘘は夜につくといいよ

あの人がそう言った

特に夜が深ければ深いほど

真実が闇の中に入り

人間も影に身を潜めて

やがて「嘘」が「本当」になるんだって


今夜はまぶしいお月様

でも

街の中の明るさにはかなわない

今晩はどんな「嘘」が

徘徊するのだろう



自由詩Copyright 森下 流華 2007-05-10 15:30:59
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