セッション 一、二、三
クマクマ

あわいにたゆたうスポンジ状の光。向かい側では何を喋っていたか。蝶のトケルマデ、またいで、くらんで、主人公たちにルビをあてる。
後ろの正面に泳いでいる黒衣も、また、体制を整えている。寝返りを打つ度の痛み。

あなたの四肢は、今日の物指し。水晶聖書の中の蛇の尿も、ペンをつまんで歴史になるから、重さに関心がない。
敵意をそなえられない白紙が、検疫を受けてたわんでいく。描けるものは、古いずだ袋ばかりで。何も隠せない。
羊の肉を捌くように、兵士に銀貨を与えるように、同意を得ても、接岸した権力は尚、スクリューの回転を止めない。化粧台におさめた神学。

水をかけても、溜まっていくところは一つではない。だから、溺れ方も多様。
旗と籠の下でふしあわせを売って、云えることを聞いていない。あらわした象徴が似ていても、街道に沿って石鹸が置いてあっても。しゃぶり尽くした骨を拾う。


人型が降ってきて、何をつくろうのかと問えば、全てを復元するのだとのたまうのだ。上では、寒くも暑くもないのか。わたしは、そう伝えてみたいのだろう。
箱の中は、もう組み立てられたまま。特徴を強調することで大きさを誇示しても、比べる対象をしまっているのは海を越えた辺り。探すには、皮膚呼吸ができない。


感情は支持されるほどにばらばらに断ち切る主権だから、引力と云うのはただの誤解に過ぎない。腎虚や和音。変わらないあわいに唾をかけるあざけり 思い遣り。
望みの通りに平行線を引こうにも、わたしのチューブも資産に数えている。もの語りが生きていた頃の滅色混合では、途切れとぎれ。観えないことも、もう、ちょっとの誤りだったから。


自由詩 セッション 一、二、三 Copyright クマクマ 2007-05-04 10:45:38
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