繰り返しの中で
ぽえむ君

繰り返される風と雨は
石を山から転がし
石はその道の中で
削られて丸く小さくなり
やがて深い海の中へと
沈んでゆく

繰り返される下り坂と上り坂は
人を生へと動かし
人はその道の中で
傷つき転びながらも
人を知り夢を描き
やがて深い土の中へと
埋もれてゆく

人は人として生まれた以上
人でしか生きられない
同時に
世界は人だけの世界ではなく
そこに生きるもの
そこに在り続けるもの
そこに生まれてくるもの
すべての中にあってこそ
人の世界があることを
忘れてはならない


自由詩 繰り返しの中で Copyright ぽえむ君 2007-05-03 22:24:02
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