夜更け
緋月 衣瑠香

ふと
窓から外の様子を窺ってみたのです
すると
空という藍色の海に
悠々と三日月が揺らいでいたのです

そうしたら
小舟のようなお月様に乗って
夜空を旅してみたくなったのです

だから
ベットという船乗り場で
夢という乗船券を
今か今かと
待ち望んでみたのです

時計は
26時をさそうとしていたことだけは
微かに覚えています


自由詩 夜更け Copyright 緋月 衣瑠香 2007-05-02 20:47:43
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