最初に雨を見た
ぽえむ君
最初に雨を見たのは
ぼくだった
みんなはそのとき知らなかった
窓に一筋の雫が流れて
静かに落ちていったのを
最初に雨を見たのは
ぼくだった
風はなかったのかもしれない
ただ水が上から
あっけなく落ちてきた
最初に雨を見たのは
ぼくだった
みんなが知ったのは
雨が降っているということであって
雨が降ってきたことを知らない
最初に雨を見たのは
ぼくだった
自由詩
最初に雨を見た
Copyright
ぽえむ君
2007-05-01 10:43:26
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