石の風景
白昼夢
聳え立つコンクリートの塊
夕陽を遮る建物が
太陽の光を反射している
植えられた木々たちの傍
腐ってしまった水の中で
ぼうふらが湧いている
澱んだ空気だけが流れることなく
その中に充満していく
鉄のように重く
そして水銀のように
今日も流れていく雲
周りに立っているビルの墓石
木々は枯れていく
冷たいコンクリートの中で
眠りについていく
自由詩
石の風景
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白昼夢
2007-04-30 07:21:17