罪と罰
見崎 光

幾時を重ねたなら

無色に染まれるのでしょう

幾風になびかせたなら

虹色は澄みわたるのでしょう

抱えきれないほどの罪と

背負いきれないほどの罰を

幾雨に溢しても 尚

曇りの説けない
砂の川に流されるばかりで



幾重にも積まれた時代を
遡ることは不可能だけれど

願うものは

やり直したい時間と

取り戻したい温かな手

幾旅の情緒に触れながら

癒していくのでしょう

やがて

この視界に

鳥たちのさえずる笑みが

広がるころ

茜の映えた夕暮れどき…





自由詩 罪と罰 Copyright 見崎 光 2007-04-25 22:49:27
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