今日は 今日だったから
アハウ

夜が 遠く 
とばりを 降ろして

空が 蒼く ささやく

深い 夜の 入り口に
細い 雨音は こころを
遠く 誘う

真夜中は か細い 寝息に つつまれ
明日の約束は 夢でする

二度と巡らぬ『きょう』が
夜の底に 静かに 積み重なる

午後の十時は
闇が深まるから

優しい 布団を 襟までかけて
天井の虚空を見て

確認したら
眠ろう

今日は 今日だったから


自由詩 今日は 今日だったから Copyright アハウ 2007-04-24 21:23:07
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