風の詩 ★ 古語の宴 参加作品 ★
ぽえむ君

風かよふ春のあした
霞よりほのかにうち出でたる葉の
えもいへぬ色に誘はれて
ゆくりかに歩きつつ空を眺む
後ろより聞こゆる鳥の声は
春の宴にぞ思ゆる
よろず風の詩なり

いづこから流れくるにや風の詩
春を起こせし夢を語らむ

風わたる春のゆふべ
山の端よりをかしげにまばゆく星の
名も知らぬ光に向かひて
すずろに見つつ夜を思ひのどむ
前より伝はる川の音は
春の調べにぞ聞こゆる
よろず風の詩なり

いづこへと流れ去るにや風の詩
春を奏でし夢を望まむ


自由詩 風の詩 ★ 古語の宴 参加作品 ★ Copyright ぽえむ君 2007-04-23 22:18:26
notebook Home
この文書は以下の文書グループに登録されています。
古語の宴