湖
優羽
ここからは月しかみえない
ゆらゆら波打っているが
満月だということはわかる
手をのばしても触れられるわけもなく
遠くなっていくばかりだった
背中になにかがあたったとおもったら
底にはたくさんの花が咲いていた
冷たい温もりを感じた
そして水に涙がとけていった
自由詩
湖
Copyright
優羽
2007-04-23 11:17:09