雨が似合うから
アマル・シャタカ

我が身に寄りかかる雨は
遠き地の君の涙か
悲しみに塗れるその色は鮮血
今はただ
何を信じて今日まで来たのか
それすらわからなくなった君がいる
罪があり罰がある
救済という言葉の影には
この二つが必ず寄り添う
両の肩にこの二つを背負わなければ
人は救われないのだとしたら
悲しみのあまり人は
歌う声すら失くしてしまうだろう

人は生まれたくなくても生まれてしまう
死にたくなくても死んでしまう
愛するが故に過ちを犯すということも
不完全なる人の逃れられぬ定めというなら
ベイビー
俺は今
君のためにその定めを受け入れよう
いつか君の涙が微笑みに
きっと変わると信じているから


自由詩 雨が似合うから Copyright アマル・シャタカ 2007-04-18 22:22:11
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