革新の時
Mélodie

破壊と安寧が絡んでは軋む
音がする
たくさんの死体を背景にして
突き進む僕ら
それでも絶え絶え繰り返す
呼吸を続けた先で

そして見えたモノ
抱えて放り出さずに守ってよ
重ねる埃塗れを笑ってよ
指先が触れたら手を繋ぐから
ただその視線で君と
僕との距離をただ信じるだけ

隣り合わせた
僕らはただ偶然だった
辿った道も拾った物も知らなくていい
道無き道を行く
ハリボテの車輪を転がす僕ら
思惑関係なく針は進む
手を繋いだ
暗闇を振り返った
泥濘を振り払った
温度だけを探した
形だけを探り続けた
声だけを求め続けた
思惑関係なく針は進む
握りしめたその手で
今からそれを破壊して進もうか

今から
今から


自由詩 革新の時 Copyright Mélodie 2007-04-17 02:25:00
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