「 春はつらつら。 」
PULL.
春を嫌いな理由をつらつらと、
書き連ねてみようとしたが、
一行もつらとも書けない。
なので、
もしかしたら、
春が嫌いではないのかもしれない。
との思いに至り、
今こうして書いているしだいである。
さて、
続けよう。
わたしは花粉症ではない。
これは現代人としては、
なんとも幸いなことである。
「ひゃーひゃーー、
ひゃっつくしょん!。
っぺい!。
これってもしかして、
あの花粉症かも?。」
そう思った春もあったのだが、
その夏に親の敵のように利尿作用のある飲み物、
(主にビールと紅茶)
をしこたま飲みまくったあげく、
これも親の敵のように色々エロエロ運動しまくりまくって、
汗をかき倒したところ、
翌年の春は、
すっかりくしゃみもしなくなった。
とはいうものの、
これも「エセ科学」のようなもので、
「あるある」で「ないない」な、
危険な素人健康法なので、
よい子もわるい子も、
ためしてガッカリ。
マネなどしないでいただきたいものである。
さて、
まだ続けよう。
春といえば黄砂である。
黄砂くんとはお友だちではないが、
だからといって敵でもない。
黄砂くんは黄砂である。
元より白い服もあまり持ってないので、
個人的にはそれほど迷惑なものでもない。
とはいえ、
かつてワイシャツ族であった頃には、
それなりに損害も受けたのではあるが…。
世を忍ぶ仮の姿の現在進行形では、
それもなく、
ただ袖擦れ違うだけの関係を保っている。
だがいつの春か、
胡椒よりも鼻にむずむずくるようであれば、
それが問題になるのかもしれないが…。
さて、
まだ続ける。
春といえばやはり春眠である。
なぜやはりなのかと問われれば、
やはりなのでやっぱりやはりなのである。
春はそれはそれはもう呆け者なので、
ぐうぐうと眠ってしまうのである。
例え眠っていなくても、
眠っていたことにしてしまうのである。
これは事実の隠蔽であるが、
なにせ呆け者のすることなので、
問い詰めて無駄な時間を費やすぐらいなら、
眠ってしまった方がいいのである。
さて、
もう続けることがない。
なので、
とりあえず気分で断言してみる。
「春は春眠!。
春眠はいい!。
今夜はおいしい春巻き食べて、
くるくる布団にくるまって、
もう眠ってしまって、
おやすみなさい。
色々エロエロあるようでないけれど、
眠ってしまえば夢の話。
眠っている間はみんな夢の話。
だから、
春はつらつらうつらつら。
もう少し、
おやすみなさい。」
追記。
なぜ最後にあそこで、
いきなり春巻きが出てきたのかといえば、
それは…。
あそこで最後に春巻きを思い付いたからである。
だってほら、
春はそれはそれはもう呆け者じゃない?。
了。