構造

ぼくは没落しよう
三角錐にきみをうつそう
頂点からわらいかける運動は
ひろがりかけては相殺されてゆく
そしてきみの弾力が
つきささるだけだというのならば
ぼくは止まりきっていて
ほんとうのきみの歪みすら覚えず
かんがえをすっかりうしなって
しずかにしているだけだ
きみは一瞬だけ静止して
またはなれていく
わずかに斜行する軌道で
きみをさがしつづけ
最後には目的もわすれよう
それで一陣のひかりをわずかな反射で
うつしながら
それがたとえかわりはてた
ことがらの断片であったとしても


自由詩 Copyright 構造 2007-04-16 00:17:37
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