創書日和「縁」
イズミナツキ

たぐり寄せた糸を
めちゃくちゃに結んで
ほどけなくしたつもりだったけど
あまりにもあっけなかったね
ハサミでぷつんと切られてしまった

縁があったらまた逢いましょう

空虚だ
君は
別れの言葉のつもりだったのだろう
わかっている
それでも空虚を信じている

勝手に想うよ
ひとりで待っている
来世で逢おうって
そう言う意味でしょ?

後悔と悲哀をぶら下げて
死んでも、生まれ変わってからも
決して失くしたりはしない
永遠の記憶を得る方法を探している
だって
君でないと


自由詩 創書日和「縁」 Copyright イズミナツキ 2007-04-13 22:17:08
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