眠る緑
さくらほ


かりそめの
さようならに
わたしを
儚い者
と呼ばないでください

宴の余韻に身を任せ
ただこのまま
眠りにつく
しばしの別れ

夢を見る
子供の頃
夢の無かった私は
大人になって夢を見る

温かなものも
冷たきものも
きっと必要だったと
遠く過ぎ去ってから分かるもの

生きていれば
眠る緑が
いつか花をつけるように

わたしも
あなたも


自由詩 眠る緑 Copyright さくらほ 2007-04-09 22:09:17
notebook Home 戻る  過去 未来