帰還
RIKU
還ろう
思いついたのは少しばかり前
私は未だバス停で一人
自分を運んでくれるものを待っていた
歩みを止めぬ私の足は
段々足元の土と飽和 飽和
それでもいいと思った
私にとってはこれが正解だったのだから
黄色い蝶々は
私の頭の周りをぐるり と一周した後
蝶々が飛びたがる理由を
見ただけで知ることが出来るような空に
旅立った
私の瞳は蝶々の行方を見守った後
それからはずっと
進むべき方向を見ていた様で
今考えると少し緊張していたのかとも思える
「お帰り」と言われた時から
なんとなく落ち着いたから
思い出を振り返ることが出来る位まで
飽和は創造へと繋がって
君への想いを再構築
還ろう