んだがらしゃ (訳在り)
砂木

さんびどおもってらば
まだ ゆぎっこ ふってくるおだおの

まぢの たんぼだば すてっときえで    
ながぐつなば はずがしして
みせっこさ よってくるな
なんじしろがどおもったのも

なえも くなねば はらへるし
なに だれみでらって
たいしたごどねよな
どうせ やまの おらえな
まだ ゆぎだらけだし

はるなば どうどうと くるおだな
んだのも ふゆの ゆぎっこも
まだ おらほうさ えるきだな

んだがらしゃ

まだ おらえな ふゆみでんたものだんしおの


  秋田弁訳?

  だからね


寒いと思っていたら
まだ雪が降って来るのだもの

町の田んぼは すっかり(雪が)消えて
長靴だと恥ずかしくて
(買物をしに)店に寄ってくるのも
どうしようかなと思ったけれども

何も食べるものがないとおなかがすいて
なあに だれに見られても
たいした事はないよな
どうせ 山の我が家は
まだ 雪だらけだし

春って 堂々とくるものだなあ
けれど 冬の雪も
まだ うちの方にいる気だな

だからね

まだ 我が家は 冬みたいなものだよ


自由詩 んだがらしゃ (訳在り) Copyright 砂木 2007-04-03 07:13:36
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