新幹線
テルテル坊主

大都会

アスファルトの照り返し
ビルの光の反射
遠くに見える陽炎が暑さを誘う
ビル風の心地よさ
空を見ればビルが空を切り取り
電線が雲を彩る

僕は電車に乗る
加速していく風景
全てが線でなぞられる

タイムスリップな気分
高速の物体は目的地にまっしぐら
永遠を刻むように

その永遠に終わりを告げる

目的地が現れた

下車の先は雪景色
まだ残る雪と
葉から零れる雫が語る
春の訪れ
ああ、本当にタイムスリップをしたのか

広がる空
田園の緑
遠くで飛んでるモンシロチョウ
静かに流れる小川

僕がたどり着いたのはこの世界の端
その先は崖と

海が広がる


自由詩 新幹線 Copyright テルテル坊主 2007-04-02 23:53:29
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