唐様
あおば

           
          2007/04/02
また一日が過ぎた
杉田君、一日が
一日が空しく過ぎたのだ
君の性だ
どうしてくれる
損害は莫大だ
一日の糧を空しくして
ひたすら空を仰いでいた君が
朝から雨が降ってきて
顔が濡れるからと
空を見つめるのを嫌がって
慌てて目を瞑って
笠を探しているのを見ると
そんな君を信用した僕は
なんてバカだったのかと
自分自身に
愛想づかしをしたくなる
昔の人の戯れ言の
唐様で書く三代目とは
仕事を嫌う
怠け者の
君のことであり
僕のことでもあるのだから
明日からは
中国製の筆と硯と墨を買って
ゆったりとした気持ちで
お金のことはあまり気にせずに
悠々と墨を擦りたいものと
思っている

だけど、杉田君
君の名を使ってご免
僕はまだ唐様ではなにも書けない
駆け出しの
ネット裏の
批評家どころか
観客にもなれない
ところてんのような
唐様崇拝者なのさ




さいとういんこさんの作品、マクドナルド君、を真似たようなところがあります。
参考:ポエトリージャパン、バックナンバー
http://www.poetry.ne.jp/zamboa/11.html#Anchor577108


自由詩 唐様 Copyright あおば 2007-04-02 05:44:42
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