よあけ
山中 烏流

鈍く 深く
光り出す、碧に
そっと手を伸ばして
触れる

小鳥たちが歌う
「ねぇ、今日は」
もちろん
これは想像の範囲内
なのだけれど


まだ
あの白は

寝ぼけている
らしい


そろそろ
待ちわびた時は
心をノックして
私を
迎えに来る

柔らかく歌う
風と空を抱いて
歩き出す

まだ、夢の中


もうすぐ
あの白が

起きてしまう
から



そして

また
朝が、来る。


自由詩 よあけ Copyright 山中 烏流 2007-04-01 05:18:01
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