雲に月
アハウ

空 遠く 架かる
空に月
雲 風に たなびいて
消えていった

静かな 寝息は
繭玉のように
部屋に 浮かぶから

子守歌は 歌い継がれて

とっぷり 日が暮れた

夜の 十時に 
闇は押し寄せるから

寝返りが 夢の続きの 腰を折るから
月の光は 甘いから
今日は終わったから

静かに 深く 沈潜する
夢の無い闇

空 果てしなく 続く
雲に空

そして 今日を 閉じる


自由詩 雲に月 Copyright アハウ 2007-03-30 21:18:22
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