夜の住人
猫のひたい撫でるたま子

朝がやってきてしまうことはあっても、
あなたとは夜にしか会ったことがない

外で会うと黒い帽子と笑顔で武装している

そこから見えるやわらかい髪の毛と、
少ししか見えない目を見つけたときにはっきりわかった

私たちが二人きりで会うことになる理由

冷たい目線でもっとみつめて

なんにもしないでほおっておいて


香るあなたに我慢ができない、
そんなあたしを馬鹿にして


噛んで、つめを立てて、余裕の顔で上から見つめて


あなたの自由にならないあたしが憎いあなた

朝がくるまで、存分に拘束していいよ





自由詩 夜の住人 Copyright 猫のひたい撫でるたま子 2007-03-28 11:09:45
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