ぼくらのいちにち
七味とうがらし

地面をどーん
地面をどーん
顔いっぱいにサングラスを押しあて
一歩一歩
うまれてはじめての風景を踏みしめて
赤ければエビであって
つるっぱげのタコ、血眼の猫であって
ピンクの自転車は貧血で倒れ
これでしばらくは
楽しく
過ごせる。

赤い犬が恐縮して横切る
ピンクの布をかぶって春を待つビルの下
ウイーンつって地図を広げるしかめっつらのヘルメット犬
のりでくっつくかどうか考え中

地面をどーん
地面を どーん
これ大好きー
リンゴ売りの重ーい歌にどーん
黄色い歓声や悲鳴やバナナやどーん
そこか しこで
猫がたくさんかくれんぼ
大人しくしなさい
はいわかりました





もうみんな帰ったのに
公園で
倒れっぱなしのピンクの自転車。
 昨日、
雨で太陽がはげ落ちた部分を、
昨夜中に星を集め、
のり付けするように頼まれ、
おつかれさんが乗り回し、
寝てなかったから眠いのだと、
虫の居所が悪いというか、
虫は君には興味は無く、
桜はつぼみをふくらませ、
それを横目に、
6本足をふくらませ、
ミツバチが家に帰る一直線。
赤い太陽の方
ピンクの空の方
ブイーンつって


自由詩 ぼくらのいちにち Copyright 七味とうがらし 2007-03-26 16:36:19
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