火は
ふるる

  
         火 を見れば体の中でスパークする
        光 と色と微かな音が変化し変化する
         恐 れと喜びと懐かしさと新しさが
           現 れては消え消えては現れる
              い つ見ても何度目でも
         火 を見れば瞳の中でスパークする
        君 は小さな太陽を目の前に息を呑む
          い まだ業火に焼かれ続ける太陽


         か つて焼かれていただろう星々が
        君 の瞳の中にも宿り激しく燃え盛る
         せ つなさと高揚感と震えと快楽が
           現 れては消え消えては現れる
              火 は頭上で燃える太陽
         火 を見れば体の中でスパークする
        君 はそこに生まれた影に怯えもする
          遠 い宇宙にもあったであろう火




自由詩 火は Copyright ふるる 2007-03-25 13:20:20
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