鬱々沸々
明日葉

ささくれを剥くような痛みは、
自己防衛としての
最後の慰みにしよう

信心深い祖母は
まったく不可解な私を怒鳴る

なんてこと
今も昔も何も変わってない

大事にしまってた石は捨てて
代わりに下らない常識やらを詰め込む



それもこれもなにもかもを、
貴方のせいにして
真綿の中に篭りたい

流行のメイクも
揃いの下着も私の本音も

そんなもの
何もかも捨ててしまいたい

頭痛と共に降る雨は冷たく
車窓のふちに沿ってアンニュイに彩る


自由詩 鬱々沸々 Copyright 明日葉 2007-03-22 01:41:36
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