君の選んだ架け橋
和森朱希

幾つかの架け橋を
己のレベルにあわせて
それぞれが
それぞれの道を
選んだ

君も、そう
みんなと同じように

一つの橋を
選んだんだ

それはそれは
脆い橋だったが

君は、
諦めようとはしなかった


信じたんだ、可能性を

叶えようとしたんだ、希望を

架け橋と云う名の道が
閉ざされてしまっても

僕は忘れないよ
君の見た夢を

忘れはしないよ
君の勇気を





架け橋が音もなく
崩れ落ちると

静かに
新たな
運命が動き始める

君自身の手で
選んだその道を

恐がらないで、
瞳を閉じてみれば
傷だらけのその手には

ほら、光が見えるよ


架け橋の向こう側の

君の姿が

見えるんだよ


たくさんの優しさと

君の背中を押す
その言葉を持って

君らしい
その真っ直ぐな目で

希望の行方だけを
見つめて

どうかその手で

夢を掴む日まで…






自由詩 君の選んだ架け橋 Copyright 和森朱希 2007-03-21 20:16:16
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