ガーベラ
ポッケ

まっすぐ伸びた茎に
まだ開ききらない
若いガーベラ

その素直に親しみ
その芯を持て余した

ガーベラ
まぶたの間に
顕れた苦しみ
黒目を大写しにする
苦い海水のような涙
喉に絡まる掠れた声は
耳から胸を駆け抜ける

触れれば零れていただろう
苦い露を
溢れるまで見ようとしなかった

ガーベラ
見つめさせてほしい
開きかけのあなたを
首を擡げて立つ様を

どうか






自由詩 ガーベラ Copyright ポッケ 2007-03-19 16:49:43
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