赤城颪
1486 106

さようなら
その言葉だけは使いたくなかった
もう二度と会えなくなる気がしたから

赤城颪に背中を押されて
僕らは学び舎からと飛び立つ

ごめんね
泣かないって約束したけど
守れそうにないかもしれない

赤城颪に支えられて
僕らは少しだけ大人になった

大嫌いな授業
大嫌いな友達
大嫌いな先生

何故だろう今日はそんな全てが
こんなにいとおしく思えてくるよ
それがこの気持ちの正体なのかな

ありがとう
みんなから見えなくなるまで
絶対涙は流さないよ

赤城颪に見守られて
列車はゆっくりと動き出す


自由詩 赤城颪 Copyright 1486 106 2007-03-19 13:24:31
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