*女郎花*
ちと
白と黒の狭間で
女郎花
(
をみなへし
)
一輪 揺るぐ
その花
は
強いらしいので
ぼくは
ぼんやり見つめるだけです
忍び寄る夜気に
無駄な警戒などせぬ
明日
も
早いので
ぼくは
もう眠ろうとおもいます
幾度目かの黎明を
唯だ密やかに待つのみ
茜色
が
教えてくれるので
ぼくは
また目をさまします
常しへに 共に
咲
(
わら
)
はん
自由詩
*女郎花*
Copyright
ちと
2007-03-18 23:40:00