ニュータウン
ソティロ

ニュータウン


ぼくの街では
冷えたアスファルトや
コンクリートのビルが
そこらを支配しています

もう一度ここから
歩き出そうとしてる
躓いてばっかり
立ち直れないぼくです

ここに居たことを忘れたら あー

迷路みたいな道
きみに繋がるかな
まるで期待はずれで
間違いだらけのルートでも

きみに続く道の
最短距離を探す
たとえ届かなくとも
一歩ずつでも
歩いてゆこう


道の途中で
ぼくが立ち寄ったところは
緑も多くて
水がきれいで静かです

昔居た場所を思い出した あー

川の橋を渡る
子供たちが笑う
道の脇の花壇は
季節ごとの花が咲き乱れそうだ

日向の屋根の上で
猫が眠ってる
石畳の路地抜ければ
海の見える公園に続く



大きな樹の下に
古い神社がある
毎年夏休みには
お祭りで少し賑わうらしい

いつかこんな町で
君と暮らしたい
別に信じちゃいないけど
お賽銭入れて鈴を鳴らす

線路沿いの道を
うたいながら歩く
夜の空気は澄んで
星がたくさん輝いて見える

道は続いてる


自由詩 ニュータウン Copyright ソティロ 2007-03-16 22:08:53
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