残像サマー
nm6

山道、電柱。絡まる蔦の先端、真上から海辺の
真っ白につきさしてクラクラ立ち上がれず
静岡でTOKYO−FMでいつもの高いテンションで
飛び降りてつきぬけてバラバラたちのぼる雲

通り過ぎる疾風、何故だか一つ前の残像が離れなくて
なんだか切れそうな目の奥からつきあげた3年前が
ひとつひとつ続けてまたひとつ数えて360°旋回
ひとつひとつ続けてまたひとつ数えて360°旋回


蝉    蝉    蝉   蝉  蝉  蝉 蝉 蝉蝉蝉蝉蝉蝉蝉蝉蝉

ガードレール、のぼって腰掛けて並んで虫を追い払った

蝉    蝉    蝉   蝉  蝉  蝉 蝉 蝉蝉蝉蝉蝉蝉蝉蝉蝉


残像ジャンプ!残像ジャンプ!
届きそうな気がして汗、朝。ガバッと目覚めてしまった
間違えたとか戻れないとかありふれたもの言いでゲシュタルト
山道、電柱。だからさ、はじめから分かっていたのさ。


自由詩 残像サマー Copyright nm6 2003-08-12 22:31:13
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