椎名林檎の気分で
渡 ひろこ

唇にルージュを引き

仕上げは濡れ濡れのグロスで

パフュームはPOISON

蕩けそうな目眩い誘って


いつも通うラウンジ・バーは

今夜も密会の花園で

あちこちで手折られる

花達の嬌声が聞こえる


間合い詰めて その指先で

うなじ這う 視線が痛いわ

肩 触れる 掌 重くて

首筋に 吐息が熱いわ


だけどその先は・・・


私が翻してあげる



















自由詩 椎名林檎の気分で Copyright 渡 ひろこ 2007-03-16 00:46:57
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