月灯り
來稚

昼間の喧騒は

私を置いて

帰ってしまうから

コツコツ ブーツの音を連れて

家路に着く。

ふと気付けば

街灯のないこの道が

ひと際明るい。

見上げた空には

威張った月とお星様。

それが妙に可愛くて

「頑張って」と声を掛けた。


自由詩 月灯り Copyright 來稚 2007-03-15 21:28:46
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