くだらない
杉山 さち

ときどき
本当にときどき私は身体と心が千切れて離れてゆく感覚に
襲われてしまうのです

身体の芯から崩れてゆくような気がして
私の身体は
私の手足は
力なく横たわってしまうのです

あまりの哀しみに私の小さな身体は
悲鳴を上げます



すべてをくだらない

と思ってしまうのです



響かぬ友人の助言
意味を持たぬ教えに
届かぬ愛する人の言葉

そのくだらぬ出来事の積み重ねで



生きている私は
くだらない
という言葉以外の何ものでも説明が付かぬほどに
くだらない存在だという事に今更

気付くのです



私はときどき

本当にときどき

私自身を置いてきぼりにしてしまうのです







自由詩 くだらない Copyright 杉山 さち 2007-03-15 00:16:07
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