月の下のお話
砂木
猫の鈴が暗い緑を揺らす
さわりのない ぺたんこの靴と
長くて白い靴下
じゃんけんで負けたように肩を落としていましょう
まだ 存じません
鳴るかも知れません
唇をつきだして
ふふふ
ひまな時間ですから
小指にウインクするように
いじわるしましょ
あなたが隠れた角の電気だけ
ぱかぱか で
煙ばかりみてたって
どなたか は おちません
鳥になったことはありますか
えっ まだない
遅れてますね
さあ お腹に力を入れて
この角笛を 吹いて
なにも食べてないって
私のせいじゃありません
もしかしたら かじりつけるかもだから
眼を瞑って
にぁあお
本気にしちゃだめですよ
まあだまだ
おやすみなさいな よい夢を
自由詩
月の下のお話
Copyright
砂木
2007-03-07 00:21:49