引き籠もり 決意の旅立ち
はじめ

 真珠みたいな星達は何を見ているのだろう
 世界中の人々が僕から逃げているような気がする
 時の渦に巻き込まれていって
 この街には静寂さが欲しい
 今ちょうど暗闇が街を覆っているところだ
 この世界には歌が無い
 たった一つの死者をも生き返らせるという歌があるらしい
 僕はその歌を手に入れるため長い旅に出ることにする
 魂は青白くメラメラと燃えている
 明かりがついているのは世界でこの部屋ただ一つだ
 母なる君よ あなたは遙か山脈の頂にいるとおっしゃった
 子なる君よ あなたは世界の海底の何処かにいるとおっしゃった
 僕はこの光で体を回復しているのです
 夢の世界であなたに逢う為に冒険し過ぎた
 毎日睡眠時間分冒険していたものだから体が全く動かない
 現実ではこの通りガタガタです
 世界へ飛び出すことは容易ですか?
 この暗闇の中を月と星の光だけを頼りにあなたに逢えますか?
 夢の中の君と 現実の君を探し続けなきゃならないのです
 僕の頭は今フル回転です
 二人のあなたに出逢うまで冒険は終わりません
 夢の中でのあなたにはもう逢いました
 あとは現実であなたを探すだけです
 二人のあなたが出逢った時 この世界に歌が生まれそして広がっていくでしょう
 旅立ちの準備をしている
 永久よりも永い旅になりそうだと思います


自由詩 引き籠もり 決意の旅立ち Copyright はじめ 2007-03-05 17:39:11
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