王と市民
はじめ
市民は怒り狂った
王の度重なる重税と圧政の為に
反乱を起こす為に武器を持ち立ち上がった
市民は宮殿に乗り込み
立ち塞がる兵士達を押し倒し
王の前にやって来た
王は言う
「ほぉー。そなた達はこの私に何かご用かな?」
市民の代表は顔を紅潮させて怒鳴る
「お前のせいでこの国みんなが苦しい思いをしているんだ!! 重税と圧政を止めなければここで今すぐお前の首を吹っ飛ばしてやる!! それでもいいのか!!」
王は声高らかに大声で笑う
「それは面白い。そなた達。やれるならばやってみるがよい!!」と言い両手を前に差し出した
市民達は声を張り上げて王に斬りかかろうとした
するとその時「やめて下さい!!」と一人の女性が王の前に立ちはだかり市民達の動きをピタリと止めに入った
「王…いや私の父は奪われた領地を取り戻す為にこのような重税と圧政を行っているのです!! 全ては祖国の為。どうか分かって下さい!!」王女は涙を流しながら懇願した
市民達は一様に武器を下ろした
そして後ろへ下がり王の前で跪いた
「申し訳ございません。そのような事実があったなんて全く知りませんでした。祖国の為に。王も苦しかったのですね。私達も頑張ります!! 私達も力を合わせて必ずや祖国を取り戻しましょう!!」
王は泣いていた うんうんと頷き 必ずや祖国を取り戻すと約束した 王と市民達は握手をして奪還を誓い合った