短歌部恒例いちごつみ 2007年2月27日の夜の出来事
ピッピ

1回戦

ピッピ→白糸(1順目落ち)→□■→ルナク→ヒツジ→汐見ハル(3順目落ち)→4D6173616E6F6275 4973686969(3順目参加)


ピッピ:船を出す合図忘れてぼんやりと波を数えていた誕生日

白糸雅樹:うねりなおなおも高まる波乗りの狭間に落ちる思い出ひとつ (波)

□■:テンピュール枕に顔を埋めつつ狭間を抜ける風に触れてる (狭間)

ルナク:知っている。笑顔で別れたあの夜の吾の涙を青い枕は(枕)

ヒツジ:手を振って螺旋階段下ってる昨日別れた自分自身が(別れた)

汐見ハル:温度っていったい何で出来てるの 手のひらに押し返す唇(手)

☆ピッピ:吐く息が君の温度で白くなるサーモグラフィのような暗闇(温度)

□■:暗闇は角を曲がってすぐ右手あなたの後ろで薄ら笑いで(暗闇)

ルナク:深海のカフェで佇む午前2時薄ら笑いにマグマが揺れる(薄ら笑い)

ヒツジ:雨宿りしたくて出会ったはずだから今日も明日もカフェで待ってる(カフェ)

汐見ハル:雨宿りめいた関係だったねと言わないためのとうめいな傘(雨宿り)

ピッピ:とうめいな星はぼくらに輝いてぼくらは誰も気付いていない(とうめい)

□■:終幕にスポットライトを当てないで気付いてほしい傷なんてない (気付いて)

ルナク:月影はスポットライト吾を射し震撼を射し森閑を射す(スポットライト)

ヒツジ:たとえそれが白っぽかった言葉でも震撼させた私のリズム(震撼)

4D6173616E6F6275 4973686969:輪ゴム弾いて鳴るリズム、噛んだら苦みが沁み出る輪ゴムか。(リズム)




2回戦

数字→ヒツジ→ピッジ→ルナジ→□ジ


数字:輪ゴム煮て、見えた景色は沙羅双樹、ゴムにバジルをかければパスタ

ヒツジ:出欠をとります呼ばれた順番にフォークに巻かれたパスタになります(パスタ)

ピッジ:蒼い空のはじっこを見に行くんだろ君に打たれたフォークボールは(フォーク)

ルナジ:中心で叫ぶ二人の足元ではじっこ探しを始めるアリンコ(はじっこ)

ロジ:路地裏がせかいの中心だったころ覚えた歌はどこにもなかった (中心)

数字:路地に輪ゴムを引っ掛けて、捉えた獲物はゴム臭かった (路地)

ヒツジ:階段の一段目から引っ掛けてテンポが合わない人生でした(引っ掛けて)

ピッジ:100m走で負ければ一段と蒼さの抜けてゆく鱗雲(一段)

ルナジ:後出しで負ける自分の卑しさににぎる拳でこめかみを撃つ(負け)

ロジ:黄昏にサイズの合わない服を着てこめかみあたりで鳴る声を聴け (こめかみ)

数字:サイズの合わない服だから輪ゴムで縛って鬱血した腰 (サイズの合わない服

ヒツジ:100人が描いた世界の終わりなら輪ゴムで束ねてゴミ箱に投げる(輪ゴム)

ピッジ:100本の銃で僕らの生きてきた1年ごとを殺していこう(100)

ルナジ:銃で僕、かみそりで僕、斧で僕、闇で僕僕、朝陽で僕を (銃)

ロジ:かみそりに負けたくらいで泣くのなら輪ゴムに勝ってから泣けばいいよ (かみそり)

数字:泣けば良い、お面の輪ゴムが切れたなら、節分豆が塩っぽくて (泣けば(いい))

ヒツジ:画用紙でできてる執事のお面です輪ゴムちぎれただから食べるの(輪ゴム)

ピッジ:へたくそで怒ってほしい絵を描いた画用紙折って飛ばす飛行機(画用紙)

☆ルナジ:泣きながら笑う自分の絵を描いた「良い」と言われてやぶって棄てた(絵を描いた)

ロジ:錆びたから棄てたナイフの切先で知らない過去が開かれていた (棄てた)





☆は参加者が決めた優秀歌


短歌 短歌部恒例いちごつみ 2007年2月27日の夜の出来事 Copyright ピッピ 2007-02-28 20:43:29
notebook Home
この文書は以下の文書グループに登録されています。
短歌部活動記録