もう少し<18のprose-7->
ウデラコウ

君がもう少し 元気になって
君がもう少し 毎日を楽しく過ごせて
君がもう少し

近くに いてくれたら・・・

そんな欲張りな願いを 思ってしまった
自分に 思わず苦笑する

そんな願いは 高望み過ぎるって 何度自分に言い聞かせてきただろう

ハジマリは大陸を越えて それでも願えば叶うと
証明できたのに

今では 君の見えないこの場所で 作り笑いを浮かべてるだけだよ

悲しいとか 辛いとか そんなんじゃないんだ
だって それ覚悟で始めたことだから
君も同じだって わかるから

でも やっぱり 気になるんだ

いつだって あの夜みたいに
永遠を誓って 笑ってくれる君が
いるわけじゃないから

糸が切れたように眠る 君の顔を
見つめる至福を 味わう片隅で

君のその華奢な両肩に 圧し掛かる運命が
もう少しだけ 軽くならないかなって
ずっと ずっと 願って

眠ったまま 僕の手を捜す君に 苦笑して
そっと差し伸べた僕の手を 探し当てて
満足げに夢の中で笑う君が いつまでも続くようにと

その額に そっと そっと キスを落とした





自由詩 もう少し<18のprose-7-> Copyright ウデラコウ 2007-02-28 18:06:10
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