「stage」
プテラノドン

 文化祭の後、我が演劇部員たちは
月を呼んだ。その長い台詞を忘れずに
思い出せるだろうか?一字一句間違えずに、
たとえうろ覚えでも読み上げれるように
積み重ねたそれが分るように生きれているか。
その頃の君たちも、僕も。
 肌寒い秋の放課後。引退した三年生たちは、
明かりのついた部室の前をゆっくりと通り過ぎ、
後輩達は遅くまで議論を続けた。
帰りを心配する親からの電話を僕は見ていた。


自由詩 「stage」 Copyright プテラノドン 2007-02-26 00:11:40
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