ぼくとジョニーと公園で
しゃしゃり
あきらめる
研ナオコもうたってる
かもめはかもめと
ああジョニー
夜明けだ
公園の朝
おれたちにホームはない
ないものはない
だが鳩はとぶ
お前もとべ
翼はいらない
だがジョニーはしらない
あきらめるということを
小学生のときに好きだった女子を
いまだに好きだとゆう
中学生のときに好きだった女子を
いまだに好きだとゆう
ただふられただけだ
あきらめるひつようはない
時は止まることはない
俺はとばない
とぶひつようはない
自分の靴で歩いていくのさ
靴がなければはだしでいいのさ
そして
おれの話をきいて
そんなに感じやすくてどうする
心正しく生きよ
ただそれだけでいいのさ
いくぞ
どこへ?
決まってらァ
その女に会いにいくのさ
そして泣きつく
しがみつく
お前みたいな純情ボーイをふるなんざ
どこのあばずれか知らないが
そんなに好きなら
すべてを賭けてみろってことさ
でもジョニー
壊れたラジオもうたってる
かなわない恋もあると
それに
ジョニー
おれが好きなのは
お前のいもうとのマリンちゃんなんだぜ
駅前のキャンペーンギャルにもらった
一ミリグラムのメンソール
ジョニーのにせ革ジャンのポケットから
いくつもいくつも
出てきたものさ
おれとジョニーと
公園で
いつまでも
立ち上がることもなく
近づく鳩を蹴飛ばしていた