母なる宇宙
はじめ

 突如のビックバン
 神の一粒種は
 止まる所を知らない
 拡大する黒暗暗たる空間
 渺渺たる宇宙

 無数の塵
音無き寂寥
死する温度
 森羅万象の蠢き


 現世に誕生した奇跡
 君に再会できた欣快
 静謐な世界で嵩む老い
 多生を約束され迎える死


 母なる宇宙に抱かれて
 久遠なる命を流し続ける

 偉大なる神に見守られて
 最大の幸福を得る為に自彊する 


 星々は暗黒の胎内を照らす
 唯一無二の 生命の楽園である地球を暖める為に

 瓶覗き色に眩燿する大海
 鶸色に燃ゆる大自然
 砥の粉色に浸食する砂漠

 僕達は生衝いている
 この世界に鍾愛されながら


自由詩 母なる宇宙 Copyright はじめ 2007-02-24 13:13:16
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