天国への旅
はじめ
僕は放浪の旅に出ることにする
僕が死ぬまで続く旅
誰にも止めることのできない旅
人生の旅のような旅
久遠を望むような旅
この旅に望むべくものは何もない
ただ黙黙と歩き続けるだけだ
たとえ僕の身体が骨だけになってもだ
顔中髭だらけ
髪の毛は地面まで伸びている
立ち寄った村々では人々からは疫病神扱いされ門前払いされる
国境を渡る時でも許可が降りなくて大きく迂回しなければならない時もある
それでも僕の旅は続く
君を捜し続けるため
その為悪魔と契約した
一度死んだ僕を生き返らせてくれた
その代わり一生いない君を捜し続けなければならない旅に出ることになった
年月が流れ世界が変わり僕は年老いていっても
悪魔に騙された僕は君に逢えない
死ぬまで続く拷問
僕は歩くことしか考えられない
君という存在も忘れてしまった
君は誰だっけ?
でも君の存在が時々頭をよぎる
そうだ 君という存在を思い出した
心が地獄から浄化されていく
私の心は透明さを取り戻した
昔よく聴いたあの曲が蘇ってきた
視界は鮮明さを取り戻し
君をしっかりと見ることができた
そうだ君はここにいたんだ
天国が見えてくる
神々しい太陽の光に照らされて
私は天使になった
君といつまでも一緒に暮らし
幸せな世界を育んでいこう