岐路に立ち
茉莉香

見上げた空は清々しいとは程遠く
目の前には道もなく崖が続いている

こんな心の中にも色々な言葉が渦巻き
足元は何もかもが混ざり合っているのが
透けて見える

選んだのは自分それでも引き止めて欲しくて
決めたのは自分それでも怖さに身を竦ませる

風が吹けば飛ばされて新たな場所へ行けるのか
そう問いかけながら目をつむり
残像と戦い苦しさにまた見開く

それでもこのままではいけないと
理性は叫び続ける
理性のみが私を生かしている


自由詩 岐路に立ち Copyright 茉莉香 2007-02-20 11:57:45
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