主観と客観。あるいは、ひとをすきになる、ということ。
逢坂桜


  ひとをすきになって

  「どんな人?」

  と、きかれて

  あれ、これ、と、いくつか知っていることを、客観的に説明した

  ”そういう人がすき?”

  みたいな、眼で、見られた

  ・・・客観的なことを思い出すと、???、と、なる

  主観的に、おもう

  笑ってしまう

  顔を思い出す・声を思い出す・笑った自分を、思い出す

  すきだなぁ、と、思う

  外から見える事実だけならべても、

  わたしの気持ちにはおいつかない

  わたしがすきなのは、あなたの部分でなくて、

  あなただから、すきなんです


自由詩 主観と客観。あるいは、ひとをすきになる、ということ。 Copyright 逢坂桜 2007-02-10 19:59:36
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染めしおもいで